作業者の負荷軽減や安全性向上、作業品質確保に
業界初!最大150kgの鉄蓋の自動開閉装置の販売を開始
マンホール開口部防護柵、墜落制止用器具などを組み合わせたカスタマイズも可能
このほど、業界初となる鉄蓋の自動開閉装置※1「GDオープナー」の基本機構を開発し販売を開始しました(※1:特願2021-206113)。
【開発の背景】
上下水道や電力・ガス・通信など、地下に埋設されているライフラインの定期的な維持管理のため、地下への入口として様々なサイズの鉄蓋が路上に設置されています。鉄蓋は道路の構成物の一つでもあるため、強度や機能といった規格が厳しく定められています。
上下水道で主に使用されるφ600の蓋は40kg前後の重さですが、その他インフラで使われるφ900の蓋では100kg前後にもなります。たいへんな重量物にもかかわらず、蓋の開閉には複雑な動きと独特のコツが必要なため、基本的に人力により行われており、特に蓋の持ち上げ時や閉める際には、作業者に多大な負荷がかかっています。
【開閉装置の概要】
鉄蓋自動開閉装置「GDオープナー」は、鉄蓋の機構を知り尽くしたヒノデグループの知見を集約し、鉄蓋開閉時の非常に複雑な動きをプログラミングし、労力のかかる蓋の引き出し~引き上げ~蓋の戻しまで(上図④~⑥の工程)を自動化しました。
使用されているDC24V電動パワーシリンダー3台にはロック機構が常時働いていますので、万一の電源消滅時も状態が保持され安全です。最大150kgの蓋まで対応が可能です。
<製品仕様>
■寸法:幅1,300mm、奥行2,000mm、高さ1,760mm
■重量:150kg
■素材:アルミフレーム
■駆動部:DC24V 電動パワーシリンダー3本
■電源:AC100V
■価格:1,650,000円(税込)
【今後の展開】
本装置の基本機構単体での販売も行いますが、お客様のニーズに合わせて、マンホール開口部防護柵や墜落制止用器具※2等と組み合わせた構造にすることも可能で、特殊形状の蓋用には、カスタマイズ対応や共同開発も行います。
右図は防護柵、墜落制止用器具組み合わせ例(試作品につき実際の形状は異なります)
(※2:2022年1月から完全に義務化されるフルハーネス型器具着用に対応する安全ブロックの設置)